「全然そんな事ないよ?……ねぇ、名前はなんて言うの?」
目と目が合う
吸い込まれそうな綺麗な瞳
「あ…み…三宅!…芙由です…」
だんだん目を合わせてるのが恥ずかしくなり声が小さくなる。
「…クスクス。三宅芙由ちゃんね?
……じゃあふゆちゃんだ」
「…ふぇ?」
ぽかんと彼の顔を見返す
「…クスクス。
俺は矢田 響
(ヤダ ヒビキ)
ふゆちゃんより一個学年が上だね。」
…なんとなく大人な雰囲気からそんな感じはした…
矢田響さんか…
「…ふぁあ。」
体がぽかぽか暖かくなりあたしはつい欠伸をしてしまった。
「はっ…ごめんなさい。」
「謝らないでいいよ?
…ふゆちゃんって本能のままに動く猫みたいだね」
「…猫?」
「ほら、猫はこたつで丸くなるっていうでしょ?」

