「プロメテウス。ちょうど良かった。実は頼みがあるんだ……」

「どうやら、そちらの人間の子供たちが困っているようじゃな。どういう事情か詳しくわしに話してみなさい」

こうして、一行はプロメテウスに今までの経緯を話して聞かせた。

「なるほど。エオスに美少年を一人連れて行かなくてはいけないが、誰を連れて行っていいかわからないということじゃな。それなら、わしにいい考えがある」

「本当ですか?」

目をキラキラと輝かせて見つめる美名を見て、プロメテウスは優しくうなずいた。

「ああ、ただしそれにはいくつか用意しなくてはいけないものがあるんじゃよ。それらを手に入れるのはかなり困難なことなのだが、君たちにはそれができるかね?」

「はい、私何でもします!」

「そっちの君はどうじゃね?」

「ああ、それで解決するなら何でもするよ」