魁は涙目で見上げる私を見て驚いたような顔をした後、目尻を下げて笑った
「馬鹿だな。」
魁は私の腕を引いて私が腰まで浮いた時、膝裏に手を回して私をお姫様抱っこした
「ひゃっ!」
あまりにも顔が近くになり恥ずかしくなって私が力の入らない手で押すと魁はその手を取って自分の首に回して
「ディープキスは初めてだったか。」
と嬉しそうに笑い私の額にキスをした
「ちょっ、魁!」
私が驚いて魁を見上げると魁はチュッと私の頬にキスしてソファーに優しくおろしてくれた
「時間まで休んでな。」
「でっ、でも晴輝さんの仕事見たい!」
魁は嬉しそうだった顔から一変、ぐっと顔を顰めて私の肩の横のソファーに手をついてドカッと上に跨ってきた
驚いて涙目のまま赤くなったであろう頬を抑えながら魁を見上げる
「今日の魁、変だよぉ…ききき、キスだって急だったしあんな…」
途中で恥ずかしくなって俯いたらフッと視界に影が出来た

