きらきら。


「頼むぞ。」

「っ!はい!」

凛とした声でそう言われ思わず背筋を伸ばすと晴輝さんは近付いて肩をポンッと叩いてきた

「行くぞ。」

その後ろ姿は今まで見てきた誰よりも格好良くて凛々しくて、私は返事もせずに固まってしまった

それを不思議に思ったのか晴輝さんがくるっと振り返って私を見た


「何してんだ?」

「はっ!い、いえ、何も!頑張ります!」

変にテンパってしまった私を晴輝さんは眉間に皺を寄せて見てくる

じーっと見られて思わず赤面。何を思ったのか晴輝さんはにやぁっと笑って私の肩に手を回してきた

「ちょっ、晴輝さん!?」

みみみ、密着してます!

慌てて晴輝さんから離れようとすると耳のすれすれで晴輝さんが呟いた


「恋人同士の設定だから。さっきみたいにくっついて良いんだぜ?」

「ひゃっ…!」

耳に唇が擦れてビクッと肩を震わせたら晴輝さんはククッと笑った


…わざとだぁ!