少しするとカメラマンさんが走ってきた。
「さっきのはOKだったよ。次に着替えてきてくれる?スタイリストが待ってるから指示はそこで。」
OK…!
バッと晴輝さんを見ると、な?と得意気に微笑んでいた。
「有難うございました!」
私は緩む頬を抑え切れずニヤニヤしながら自分の部屋に向かった。
部屋に入るとさっきも色々してくれた若い女性スタイリストさん。
「次はこの中から選んで着てね。」
「この中からですか?」
ずらっと机の上に並ぶ服、服、服。
話を聞くと売りたいのがショートパンツタイプの胸当てつきのサロペット。それ以外を自分で決めてコーディネートしろとの事。
格好良いボーイッシュ系のものと可愛い姫系のもの。
色んなTシャツやアクセサリー、タイツやブーツが揃えられていた。
「制限時間は休憩もあわせて30分!頑張ってねhikariちゃん!」
「はい!有難うございました!」
スタイリストさんは拳を握って私に激励を送ってくれた後、部屋を出ていった。
と、すれ違いに魁が入ってきた。

