くるっと体を反転させて私の両脇に両手を入れた。
カメラマンさんも撮りやすいように近付いたり私達の周りをくるくると回る。
「表情は崩すな。」
晴輝さんにそういわれて見開きそうになっていた目をまた甘く細める
すると晴輝さんはふっと笑って私を持ち上げ、自分の隣のソファーに優雅に降ろした。
…すご。
と思いながら見つめていたら晴輝さんが最後だ、と呟いた。
四コマの最後は…幸せなカップル…かな?
真っ赤に火照りそうな頬をなんとか静めて晴輝さんの腕に腕を巻き、指を絡めて肩に頭を置いて目を瞑り、にゅっと晴輝さんの顔に頭を近付けてみた。
花乃が居たらキャアアッてなるよね…なんて思っていたら上で晴輝さんが「フッ」と笑った気がした。
「…こい。」
編集さんが厳しい顔のままカメラマンさんを呼んだ。
…駄目だったかな、と不安になっていたら晴輝さんが上出来だ、と耳元で囁いてきた。
一気に赤く染まる頬。
早まる鼓動。
…晴輝さんは出来る男だと思った

