「…hikariです。今日は宜しくお願いします。」

不貞腐れながらも頭を下げたら黒崎輝…ここでは晴輝さんとしよう。
晴輝さんはククッと笑った

「あの編集は厳しいぜ。せいぜい頑張りな。」


編集…
さっき挨拶に行った時も気難しい人だぞ、って魁が言ってた

眼鏡を掛けた40〜50歳くらいの男性で眼鏡の下からうっすらと見える目は力強くて気迫を感じて凄い人なんだな、って感じた


「では、今日は宜しくお願いしますね。失礼します。」

マネージャー同士の挨拶も終わったらしく魁も頭を下げていたので私も頭を下げて部屋を出た



「…聞いてないよ。」

むっと口を尖らせて上にいる魁を睨むと魁は「言ってなかったか?」とおどけてみせた

「…最悪だよっ!裏きらの黒崎輝がモデルさんなんて!」

今日は人が少ないからって自分一人に与えられた部屋に戻りながら文句を言う
魁はふむ…と何か思い詰めた様子


「…どうかした?」

「いや?光のファーストキスを奪った相手かと思うと思うところがあってな。」

「馬鹿。」

でも、ホントにどうしたのかな?