「あ、光、これは?」
「あ、可愛い!」
花乃が提案して出してきたのは、珍しくまともな白いワンピース。
今日着てるのとは違って色んな所にひらひらのレースやリボンがあしらわれていて可愛い。
「候補に入れとくねっ?」
かごに入れてまた服を見る。
「あ、光ぃ、これちょっといってみたら?」
変体親父の声で花乃が持ってきたのはミニスカにニーハイのコンビ。
「可愛いねぇ!
…変体親父にした意味は?」
「いやぁ、やっぱり見えそうで見えないっていうのが男子にとってはツボで…あ。」
「…説明がなかったら良かったなぁ。」
私が死んだ魚のような目で言うと花乃は慌てて弁解しだした。
「あはは!
可愛いから買うって!
そんなに焦らなくても!」
「だってー!
光っぽいから着てほしかったの!」
「はいはい!
あ、これ花乃に良いと思う!」
「んー、ちょっと地味?」

