きらきら。




舞台を覗くと大きくノリの良いリズム、照明とともに遥香さんと美晴さんが舞台を楽しそうに歩き、ポーズを決めていく。
リハーサル通りリズム、照明と凄く良いタイミングでパッとポーズが決まって、ワァッと歓声が揚がる。


―――……凄い!


心臓に手を当てるとドクドクと、緊張とはまた違う風に胸が飛び出しそうだった。



「興奮してるんだ、私…。」


胸に当てた手を見てぽそりと呟いたら、肩にポン、と手が乗せられた。



「晴輝さん!
あれ、魁は…。」

「スタッフに呼ばれていった。
緊張してるかと思ったがアイツの言った通り、物怖じはしないみたいだな。
それどころか、興奮してるんじゃないか?」

「わ、わかりますか…!
もう、心臓が飛び出しそうで、私…!」

「落ち着け、こら。」