やっぱり、いきなり出てきた私が気に食わない人はたくさんいる。
美晴さんもその中の一人。
でも、私は嬉しい。
みんな、陰で言うから。
これから一緒に仕事をするなら、どんな事でも言ってもらって、大きくなりたいと思ってる。
良いところは吸収しないと!
「美晴さん。
これから、ご迷惑もたくさんおかけすると思いますが、よろしくお願いします!」
バッと頭を下げるとフンッと顔を背けて行ってしまった。
「あ…失敗しちゃったかな…。」
舞台袖で肩を落としていると肩にポンッと手が乗せられた。
「遥香さん…」
「大丈夫よぉ〜。
直ぐに仲良くなれるわぁ〜?
あぁ見えてhikariちゃんの事、前々から雑誌でチェックしてたんだから〜。
見てるのをね〜、私がこの子は可愛いわねっていったら
〈…この子は読者モデルとしても上に行ける。
普通にモデルとしても本人さえやる気になれば私達だって危ないのよ。
あなたも気を張ったら?〉
ですって〜。
正直じゃないんだからねぇ〜?」
う…そだぁ…。

