「あ、えっと、あ、晴輝さん、終わったんですか!?」
私から出たのはそんな気の効かない言葉。
…だって、怖いんですもん!
「…あぁ。呼びに来た。」
晴輝さんはきちんと答えてくれた。
ほっ。これでもう大じ「何、してたんだ?」
…心の声が遮られた!
「わかってるでしょう?」
魁は私の上からおりてハンカチを取り出して私の口を拭いてくれた
「マネージャーが、自分のモデルに何してるかわかってんのか。」
ギラッと瞳を鋭く光らせる晴輝さん。
魁はさっきの怖い顔などとは想像もつかないほど爽やかに微笑んできた。
「消毒ですよ。」
「消毒だと?」
また睨みを効かせる晴輝さん。
違う感じで怖いよ…!
「初めては記憶に残る。貴方が残られては仕事に支障が出る。
だから、それ以上の事で消そうとした。マネージャーとして、ね。」
にっこり微笑む魁。
初めては記憶に残る…。
私がきらきらの世界で生きると決めた以上、普通のきらきらの恋は出来なくなる…?

