きらきら。


「hikari…」

「ん…?」

「顔あげて…」

「やだ…」

魁は私の帽子を取って頭に何度も優しくキスしながら言ってくる。
ホントにどうしたんだろ…?こんな、恋人がするような事前は絶対しなかったのに…


「光…」

「…何?」

「キスしたいから、顔あげて?」

「…魁っ!?」

口を手で覆いながら顔を上げたら間近にあった魁の顔は優しく歪んでいた。

「か、魁…?おかしいよ、どうしたの?悩み事なら私聞くよ…?」

私がそういえば、魁は悲しそうに眉を顰めた


「今まで、hikariには男の影がないから安心してたんだ。あったってモデルとしてご法度とか、適当な嘘ついて蹴散らしてた。
hikariは…光は俺が大事に、大事に育ててきた宝だ。
キスだってまだまだだと思ってたのに、ひょっこり出て来た奴に簡単に奪われやがって…。」

どういう事?何が言いたいの?


「よくわかんないよ、魁ぃ…」