両親が、おかしなことを想像するのも無理はない。


私は、両親や先生に従順な模範生だったし、地味で、大人しくて、冴えない女の子だったから。


趣味といえば、読書と映画鑑賞くらいで、お洒落にはまるで興味がなかった。


中学時代、クラスには、大きく分けて2つのグループが存在した。


派手で、垢抜けてて、彼氏やコスメの話題なんかでいつも盛り上がっている、クラスでも華やかな女子のグループ。


そんな人たちに憧れながらも、教室の隅っこで、マンガ本を読んだり、好きなアイドルグループの話題をするしかできない、地味なグループ。


当然、私は、後者のグループに属していた。