小春日和

「…る?小春?」


ぼんやりしていた私をお母さんが呼ぶ。


「あっ、ごめん。何だっけ?」


「だから、高校よ。高校。真面目に考えてるの?」


お母さんは呆れたような顔をした。


「考えてるよ!でも、今はいい。そのうち、考えるよ」


「そう…」


私の答えに、お母さんは不満げだ。


けど、もしも私が高校へ通い始めたら、お母さんはまた忙しくなる。ヒヨリにもお金がかかるし、私が働いていない分、ずいぶん迷惑かけてるもの。


お父さんとお母さんの老後の貯金をアテにしてまで、高校なんか、行けない。


やっぱり、もう少ししたら、仕事を探さなくては。



けど、中卒で、しかも子供のいる私に、仕事は見つかるだろうか…。