小春日和という言葉が、冬の季語だと知ったのは、いつの日だったろう?

私はずっと、今日みたいな春のうららかな日をそう呼ぶのだと思っていた。


冬は嫌い。
大嫌い。
大大大大大嫌い。


ううん…。
前は冬が好きだった。
クリスマスとか、お正月とか、私の誕生日とか、楽しみなイベントが目白押しだったから。


寒さには弱いけど、寒い寒いと言いながら、コンビニで肉まんを買い食いしたり、焼き芋を買ったりすると、お腹も心もほっこり暖かくなって、とても幸せな気持ちになれた。


雪が降れば、お母さんと毎年新しいコートを買いに行って、それから、編み物を教えてもらって…。


一年ぶりにスイッチを入れたストーブは、埃っぽい臭いがするけど、なんだか懐かしくて、灯油の匂いすら、清々しい感じがした。


けど、今は、そんな思い出すら霞んでる。


だって冬は、暗く、冷たい、絶望の季節だから。