小春日和

「小春、朝ご飯の用意できたわよー!」


「はーい、今行くー!」

お母さんに呼ばれて、ヒヨリを抱っこして、キッチンへ向かう。


「お父さん、お母さん、おはよう」


「ひぃたん〜!おはよう。じぃじだよぉ」


お父さんは、読んでいた新聞から顔を上げ、ヒヨリを見ると、甘ったるい声で言った。


私とお母さんは呆れたように顔を見合わせ、笑う。


躾には厳しくて、食事中はテレビを見ることも、お喋りすることも禁じていたお父さん。


それが、孫にデレデレする、目尻が下がりっぱなしの、おじいちゃんになるなんて、誰が予測できただろう?


私とお母さんは思わず顔を見合わせた。