一人の少年が机に向かい、熱心に何かを折っていた。 それは、呪文を書いた紙。 超初級の魔術である。魔力があれば誰でもその紙を使え、伝言や案内をさせる事が出来るの。 形は呪文の最後に指定できる優れ物。 「初級無属魔術の一、式紙!」 …反応無し。 魔術師の血を受け継いでいるにも関わらず少年には魔力が全く無い。