上出来だった、クロスの戦闘スタイルは。
普通の相手ならば、すぐにけりがつく攻撃で。
「すげえよ、あんた。俺と“戦えてんだから”」
アダムが反撃に出る。
振り下げられた剣を受け止めた。アダム愛用の銃で。
「っ……!」
驚きはクロス。まさかこんな小さな銃に、自分の攻撃が受け止められるとは思わなかった。
見たこともない型の銃だと思ったが、強度は剣並みにあるらしい。
もっとも押し比べならばクロスは負けない。現に、銃ごとアダムの体に剣をおろそうとし――
「いいのか、逃げなくて」
「――――」
言葉を、なくした。
空いた左手でこの敵対者はとんでもないものを取り出したのだ。
二丁目。
二丁目の凶器を取り出したアダムに、マジかよと悪態をついてクロスは引いた。


