「騎士、クロスだ」
「騎士、ねぇ。まあ、強けりゃあいい。――アダムだ。覚えなくていいぞ」
くだらなげに自分の名前を口にした後、白髪――アダムが銃口を。
「させるかよっ」
あげる前に、クロスが先手を打った。
早い。ただの突進だからか、クロスがアダムと距離をつめるのに時間はかからず――接近戦に持ち込めた。
剣で振り上げ切りをし、アダムの銃口を別に向ける。
意味もない場所へ鉛玉が飛ぶのを見向きもせず、クロスは続けてアダムに切りかかった。
銃相手での剣の戦い方。接近戦に持ち込むことで相手に引き金を引くことを阻止させる。
一撃、二撃、来る斬撃があるたびに後退しながらかわすアダムに、吸いつくように懐に潜り込むクロス。


