「生意気なんだよ! 上級生に向かって、 偉そうに注意してんじゃねー」 「……だ、だって、 順番……」 ドカッ。 「その女の子、 離してください」 「ん? 誰だよお前。 コイツの兄貴か?」 「違います」 「なら文句ねーだろ。 どっか行けよ、チビ」 顔は確かに 見かけたことのある 6年生だった。 しかし、 小学生とは思えない 目つきの悪さ……。 「そーだよ、 お前も殴れたいの?」 睨みつけられて、 足がガクガクと震えた。