妖怪愛物語




「で、結局何がいいたかったんですか?」


私は、狐さんに聞いた。今の説明の根本は理解できたけど、趣旨がまったくもって理解できなかったのは私だけですか?


「あぁ、肝心なことを忘れちょった。その5人の神と祠を守るのが、退治屋の仕事なんじゃ」


へぇ、そうなんだ・・・。

やっと真の目的が分かった。じゃあ、その神を襲う妖怪たちを退治するってことか。


「ちなみに、退治するのはほとんど陰の妖怪じゃき」


「あぁ~」


さっき言ってた悪者か。


「陰の神の影月には気をつけたほうがいいよ」


と、葉月さん。さっきまでとはまるで雰囲気が違う。真剣さがひしひしと伝わってくる。


「?」


「影月はね、この世界を自分の物にしようと、妖怪の世界を徐々に徐々に支配して行ってるんだよ」


・・・私そんな危険な相手と戦うの!?いやいや、ムリでしょう!!


「重荷ですね」


「だな」


人事みたいに・・・・!!!!


でもまぁ、少なくともおじいちゃんもコレをしていたんだね・・・。