「はい、到着!長い旅だったね」



行くときは長かったはずの道のりは帰りはとっても短く感じた。



でも、狐さんもこの世界にはいる。桜さんも私の心の中で笑ってるんだ。



「戻ってきたんですか・・・」


「うん、そうだよ」


「この世界の狐さんには、もう桜さんとして話さなくていいんですよね」


「そうだね。お疲れ様」


「へっ!?」



空雅さんはいつも狐さんがするように、強引に私を持ち上げて歩いていった。



「自分で歩けますって!!!」


「いーのいーの!俺がこうしたかったから」