影月は普通の人間のまま平和に暮らしていた。 それはとてもいいことなのだけど、 2人が出会ってなかったら、空雅さんと狐さんの仲もきっと悪いままだった。退治屋は存在していなかった。 そして私自身も存在していたのか、それも分からない。 「本当にありがと・・・」 私はそんな想いと、未来への願いをこめて桜さんに改めて御礼を言った。