妖怪愛物語




「やっぱり桜元気ないのか?」



空に上がってから、ずっとだんまりしてた私を気遣ってくれる狐さん。



「ううん。大丈夫」



無理に笑顔を作ってみたりして。狐さん、絶対気付いてるよ・・・。



「そうか・・・」



心配かけてごめんね。狐さん。




私たちは結局、家まで何の会話もしなかった。


何も知らない綺麗な夕日が静かに沈んでいくだけだった。