妖怪愛物語





なんだか急に懐かしくなって、気付いたら目から涙が出ていた。



「おおおおお前!?どうした!」


「え、あ、ごめん・・・」


「あらあら、蓮華さん女の子泣かしたらだめじゃないの」



団子屋のおばさんがそういった。



「違う・・・そんなんじゃなくて、この団子よく祖父・・・死んじゃった祖父と食べてて・・・」



何百年経っても味が変わっていないのには驚きだけど。



「あ・・そうだったのか・・・・すまん」


「いや・・・れん・・・かは悪くない」



狐さんもとい。狐というのはさすがにまずい気がしたので、名前で呼んだ。そういえば初めて・・・・。