妖怪愛物語







「よし、ついたぞ」



狐さんが降りたのは、何かの小屋の裏だった。



「何コレ?」


「いいからこっち」



今度は私の手を握って、その小屋の正面であろう方向に連れて行く。気付いたら狐さんの耳と尻尾がなくなっていた。



「おやじーいつもの!」



狐さんがそう叫ぶと小屋のおくからあいよー!という声が聞こえた。ここは何かのお店らしい。



いつもの、って言うくらいだからきっと常連さんなんだろう。耳と尻尾を隠してるのは人間のフリをするためなのかな?




でも、狐さん耳とかなかったらなんか雰囲気かわる・・・。




なーんとなく空雅さんに似てるような似てないような・・・。そんな感じ。