朝日が昇りきって、それを見届けた私たちは、再び屋敷へもどった。 狐さんは桜の木の前に私をそっと下ろしてくれた。 しかしそこには、人が・・・・空雅さんがいた。 「桜・・・」 桜・・・。 空雅さんはそういった。 『じゃあ、こっちは桜ちゃん』 昨日そういっていた。そんなの一日で忘れるわけが無い。 ということは。