やったぁ―――!! ライバル達の視線から逃れて、トイレへ向かう。 トイレの鏡の前、真っ赤な自分の顔を見つめる。 「良かったね、なずな!!」 自分に言ってみる。 夢みたい。 高速教習、俺が乗ってやるって言ってくれた。 塩崎先生と高速道路・・・・・・ 夢みたい。 頑張る。 私 頑張る。 HGだろうが、メタボのおっさんだろうが、我慢して練習する。 偶然、塩崎先生に当たることを楽しみにしながら、私は頑張ります。