それは、初雪のちらつく季節でした。

雪音 恋華〈ユキネ レンカ〉
それが私の名前。

私はまた、いつものように家を出た。


「行ってきます…」


だけど返事が返ってくる訳もない…

毎日が同じことの繰り返し…でも


『おはよう。恋ちゃん』


今日はいつもと違うこと…
1つだけあった。


「優也さん…おはようございます。」


そう、あなたの存在。