「こっちも開けていい?」
もうひとつの箱も丁寧に開け、出てきたモノに少し首を傾げる。
「それ、定期入れなの。 陽介、春から電車で大学通うんでしょ?
だから、何か私があげたもの持っててほしいなって・・・
陽介がくれた、このペンダントと同じブランドだよ」
首にかけたペンダントを手で触れた。
「ありがとな、麻紀 大事に使うよ」
再び、私を引き寄せ腕の中に包んだ。
「な、麻紀、来月14日は、何がしたい?
俺、こんなにめいっぱい麻紀にしてもらったから、
麻紀のしたいこと、叶えるよ」
「そんな、いーよ、来月も日曜でお店忙しいし、
少しの時間でも陽介といられれば・・・」
「何言ってんだよー、俺は、一日中でも麻紀といたいぜっ」
私を包む腕がギュッと強まる。

