「ん〜……そだね。ファンかも」
「かも?」
「いつの間にか、あたしにとっても大きな存在になってたってこと」
"あたしにとっても"
そう言った愛海ちゃんは、要にとって梅亜はとても大きい存在なんだと、知ってるようだった。
「あ、今日叶姉が卒業祝いのモンブランと共に待ってるらしいよ?」
「モンブラン!……なんで愛海が叶姉のこと知ってんの?俺モンブランなんて聞いてないけど」
「あぁ、メル友だから」
ショックを受けた要は、どうやらモンブランが好きみたいだ。
「そろそろ行こうと思うんだけど……」
「そっか。じゃ、また会おうな」
「あぁ」
そのまま俺たちはそれぞれ帰って行った――。



