「わっ悪かったわよ!それより私決めたわ!」


そう言うと輝は首を傾げた。


「何を?」


「私、痩せる!痩せて、次こそは幸せな恋をしてやる!」



「あっ姫香~!」


私の声を聞いて、まどかが声をかけてきた。


「まどか!」


「これはこれは、まどかお嬢様。いつもお嬢様がお世話になっております。」


輝は言葉遣いが丁寧になり、まどかに深々とお辞儀をした。


「あっ。輝さん。おはようございます。」


「では、私はここで失礼いたします。お嬢様。私はお嬢様を心より応援しております。」


「あっそ。」


「お嬢様。髪にゴミが…失礼します。」


輝はそう言うと私の近くに来た。


「まあ、お前にはダイエット無理だと思うけどな…」


「なっ!」


まどかに聞こえない大きさで言った輝の言葉に怒った私は一発殴ってやろうとしたが見事に交わされた。


「では失礼いたします。まどかお嬢様。どうかお嬢様を宜しくお願いします。」


輝は爽やかな笑顔をしてお辞儀をし、その場から離れていった。