「あっそうだ!」


大地さんはそう言ってポンと手を叩いた。


「輝君とは仲直りしたの?」


「いえ……」


「もう仲直りしても良いんじゃない?」


仲直りしたいのは、やまやまなんだけど気まずいため話をする事も出来ないのだ。


私が黙っているのを見て、大地さんは私の手を掴んだ。


「姫香ちゃん。ちょっとついて来て。」


私は、結城さんと大地さんに連れられ部屋を出た。