「続きまして、私の弟の宗方 翼。」


「えっ!?」


私はその言葉にビックリした。

「なんで翼?」


「翼には姫香様の音楽を見てもらいます。もう少ししたらピアノのレッスンを終えてこちらに来ると思いますよ。」


輝がそう言うのと同時にドアが開いた。


「輝にい遅れてごめん。」


「翼~!」


私がそう言うと、翼は私の存在に気づいて私の所に来た。


「姫ネエ久しぶり」


15歳とは思えないほどの純粋な心を持ち二重で猫毛。


しかも、声もあまり低くなく私と身長もあまり変わらない翼に私はいつもメロメロだった。


「翼可愛い~」


デレデレしていると輝が翼を私から離した。


「説明の途中でございます。翼、あなたには姫香お嬢様の音楽を見て頂きたいのですが宜しいですね?」


輝がそう聞くと「もちろんだよ。」と翼は頭をコクンとした。