「ご迷惑をおかけしました。」

香月君のお母さんはペコリと頭を下げた。


「いえ、香月君お母さん見つかって良かったね。」


「うん!お兄ちゃん、お姉ちゃんありがとう!バイバイ。」


香月君はそう言うとお母さんとニコニコして行ってしまった。

「香月君可愛かったな~。」


「なに?寂しいの?」


「私兄弟いないから…」


「輝さんと翼さんがいるじゃん。」


「あの2人は兄弟て感じでは、ありませんから。確かに翼は可愛いけど。」


「そっか。じゃあまた見よっか。」


私は、出してきた宏人さんの手を握り歩いた。