「輝さんが姫香さんに話をしているのを聞いたんだ。」


「ごめんなさい。勝手に宏人さんの事を聞いちゃって…」


私がそう言うと宏人さんは首を横に振った。


「それを知っていたのに、姫香さんは僕に対する態度を変えなかった。」


「だって宏人さんが悪い訳じゃないでしょ?」


私がそう言うと宏人さんは、私の腕を引っ張ってきた。


「ひっ宏人さん!///」


水族館の真ん中で抱きつかれ私は顔を真っ赤にした。


「だから姫香さんのこと好きになっちゃったんだよね…。」


耳元でポソリと言った告白に私は、耳までが赤くなるくらい真っ赤になった。


ゆっくりと私を離して、私の顔を見るとクスッと笑った。


「タコみたいだよ。」


「いや…その…」


恥ずかしくて顔に手を当てていると、近くから泣き声が聞こえてきた。