姉・麗子の帰還から、幾日たっただろう? 何事もなく日々は過ぎ、とても穏やかだ けれど、月子は決めていた この日々に、自分は終わりを告げなくてはならないということを 「まだ、起きていたのか」 疲れた顔で寝室を訪れた忍は、寝ていたと思っていた月子が起きていたことに、素直に驚いた 「・・・・・・お話、したいことがあります」 「話?」 見れば、月子は寝間着ではなく私服