忍が帰って来ない園村の離れで、月子は梅の木を見上げていた

自分がどうするべきか

自分の気持ちが、分からない

考えれば考えるほど、答えが見つからない


「・・・・・・月子さん?」

「・・・・・・・・・・・・おばあ様」


突然現れた珠子に、月子は立ち上がろうとする


「いいのよ、そのままで」

「ありがとうございます」


座り直して、月子は隣に座る珠子の言葉を待った