何もしたくない

やる気が起きない

目が覚めても、無意識に流れる涙

拭うこともせず、実家の自分の部屋で1日を過ごす

そんな日々が、3日続いたお昼のことだった

父が月子の部屋を訪れたのは


「元気がないな、月子」


最愛の妻が亡くなったというのに、父は穏やかな笑顔だった


「お母さん、笑ってただろ?お父さん、お母さんの笑顔が大好きで・・・。それに惚れて、告白したんだ」


昔話を語る父は、幸せそのもの