一緒に帰ると言っても、校門までの短い距離を行くだけ

迎えの車が来ない生徒もいるが、2人は送迎有りの生徒


「・・・・・・月子ちゃん、誰か手を振ってるけど、知り合い?」

「え?」


真子に言われて、月子は真子の視線の先を辿る


「・・・・・・理生、さん?」

「こんにちは、月子」


駆け寄る理生は、変わらない笑顔を浮かべている


「えっと・・・、どうしてここに・・・?」

「ゆっくり話したいと思ってさ」