私は、部活動が終わって帰ろうとする嵐先生を呼び止める。


「あの……話があるの」

「なんだ?」


ドキドキドキドキ


二人きりの部室


「先生が大好きで、愛してるの」


ゴクリ


唾を飲み込む音しかしない静かな部室。


「知ってるが、付き合えない」


即答だった。


「生徒だから?」


「それもあるが、俺は死ぬから……おまえを悲しませるだけだ。他を探してくれ」


去ろうとする先生は赤面している。


死ぬだなんて


言わないでよ。