『眠りの森の美女』


私は女優よ。


そう言い聞かせて舞台にあがる。


歓声があがった。


みんな見とれているようだ。


恥ずかしい。


でも逃げない。


赤ちゃん時代からストーリーは始まり、すぐに成長したお姫様


つまり私の出番になり


魔女に呪いをかけられて眠りにつく


百年という長い眠りに。

そして城のみんなが待望む王子様


つまり嵐先生が現われる。


ドキドキドキドキドキドキドキドキ……


心臓が飛び出してきそう。