正門を出てしばらく歩いていると、ふと何かを思い出した。 ブレザーの右ポケットを触る。 あー、やっぱりある。 って当たり前だよね。 朝、中庭で拾った小瓶形のペンダント。 エドマンド先生に聞くの忘れてた。 「明日でいいか 」 そんな事を考えながら丘の階段を上がり、しばらく歩いて行くと、森の手前で誰かが倒れているのが目に入った。 急いで駆けつけると、深い茶色の髪をした同い年くらいの男の子が足をかばって苦しそうにしていた。