一目散に走っていると、気付かないうちに中庭へ辿り着いていた。



「どうかしたのかな? 」


「先生…… 」



奥の木のベンチに、エドマンド先生が座っていた。


初めて見た時とはまるで違って、穏やかな表情をしていた。


私はゆっくり歩み寄り、静かに隣へ腰を下ろした。



「授業は始まっているんじゃないか 」



私は顔を曇らせながらうつ向いた。