闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


夢にまで出てきて「よそ者出て行け」とか、どんだけしぶといのさ。



「お父さん、服入れたー? 」


「オッケーオッケー! 」



ベッドでうなだれていると、リビングの方から両親の声が聞こえてきた。


私は隣の部屋のお姉ちゃんに声を掛けると、下へ降りた。


お母さんが、鼻歌を歌いながら衣類や書類などをボストンに詰め込んでいた。



「ねぇ、お母さんまで行く必要あるの? 」


「今回はお母さんも同じチームに配属されたのよ。 特殊任務だから、しばらく椿と頼むね。 もうこんな時間! お父さん早く! 」



そう叫びながら、お母さんは足音を立てて玄関へと向かった。


何が特殊任務だよ。


私が玄関まで出て行くと、じっと2人の後ろ姿を見た。



「忘れ物ない? 気を付けてよ 」



「はいはい、また連絡するね。 行ってきまーす 」



お母さんの笑顔に答えて手を振ると、ため息を付いて部屋へ戻った。