闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


「犠牲者って、どういう意味 」


「私、あんたの身代わりなんてごめんだからっ! 」


そう怒鳴るように言うと、バシャッと何かをかけられた。


私はとっさに身構えて目を閉じた。


ももに冷たい感触。


ふとまぶたを開くと、びしょびしょに濡れたスカートが目に入った。


「ちょっと何すんの 」



芦屋たちはフンッと私の横を通り過ぎて行った。


こんなの平気。


歩いてれば乾いちゃうし。


それより辛いのは、周りにいた生徒たち。


手を差しのべてくれとはいわない。


けど、彼女たちと同じ目で私を見ないで。


「ここにお前の居場所はないんだ」って、言われてるみたいだから。