闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


優しく壁に手を付いて、彼はそっと私に顔を近づけた。


私は恐くなって、思わずキュッと目を閉じた。



「ごめん、怖がらせたりして 」




その言葉に、私は恐る恐るまぶたを上げた。



「もう、俺たちには近付かないでくれ 」



すごく澄んだ瞳。


その真剣な眼差しは、私の目を釘付けにした。


そんな顔しないで。


目が離せなくなる。



「何、それ。 それに急にあんなこと...... 」



そう言いかけると、ルキアは視線を反らし私から離れた。



「それとも、あのまま襲われたかった? 」


「 変な事言わないでよ! 私、そんなんじゃない 」



急に切ない気持ちが込み上げてきて、なぜか胸が締め付けられた。