闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


「君が誘惑するから、思わず我を失って危なくなるところだった 」


「何をワケのわからない事言ってるの 」


「じゃあ、分かるようにしてあげようか? 」



レイに見つめられると、何故か身動きが取れなくなってしまう。


足がすくんで、思うように声も出ない。


再び彼の手が私の腕を掴み、体が徐々に机へ倒れていく。


体に力が入らない。


恐怖と動揺で声が出ない。


頬にレイの髪がふわりと触れ、首筋に冷たい空気が流れた。