闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


その指先はそのまま背中へと下りていくと、キュッと腰に手が回った。


えっ、ちょっとこの人何してんの?!


徐々に体が近付いてきて、無防備な首元に顔を埋めた。


きゃあぁぁぁぁーっ!!


私は胸の中で、声にならない叫び声を上げた。


高い鼻が首筋にそっと触れる。



「いい香り…… 」



耳元でそう囁くと、彼はゆっくりと体を離した。


その瞬間、ふと気が緩んだ。



「な、何するんですか! やめて下さいっ 」


よろめきながら、私は机にもたれた。


急にこんなことされて、体がとろけちゃうかと思った。


胸がドキドキしてる。