また避けられた。 相変わらず無愛想な彼の姿から目を戻すと、目の前にさっき奥にいた男子が立っていた。 「ぎゃっ! 」 私は驚いて、反射的に体を仰け反らせた。 だって、急にすぐ後ろにいるから。 「君、名前なんて言うの? 」 「樹里です。 今日この学校に転校してきたの 」 名前を聞かれて戸惑いながらも、とりあえず私はそれに答えた。