闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


また避けられた。


相変わらず無愛想な彼の姿から目を戻すと、目の前にさっき奥にいた男子が立っていた。


「ぎゃっ! 」


私は驚いて、反射的に体を仰け反らせた。


だって、急にすぐ後ろにいるから。



「君、名前なんて言うの? 」


「樹里です。 今日この学校に転校してきたの 」


名前を聞かれて戸惑いながらも、とりあえず私はそれに答えた。